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千の目先生(本作の原題)

好き!すき!!魔女先生VOL1 [DVD] DVD 好き!すき!!魔女先生VOL1 [DVD]

販売元:TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日:2008/09/21
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 実際にはすでに発売している、「好き!すき!魔女先生」のDVDをご紹介。東映特撮BBで配信していたものを見ましたので、少々書いてみたい。何よりも今日は、その魔女先生の命日ですから…。

 変身ヒーローブームの一歩手前の時期、昭和46年10月(仮面ライダー放映開始から半年後)から始まった、石ノ森章太郎原作の変身?ヒロインものです。「仮面ライダー」で得た特撮の功績を基盤に、いわゆる「魔女っ子」を実写でやろうとしたのが、本作のコンセプトかと思われます。しかし実際に見てみると、特に当時は男女の差がはっきりしていたためか、「特撮番組は男の子のもの」という風潮が強かったせいがあったのか、随分と苦戦を強いられた印象がありました。
 「魔女っ子」とはいえ、わりと年齢層を高めに設定していた様子があり、それは特に魔女先生「月ひかる」役、主演の菊容子さんに印象付けられました。ミニスカワンピという、当時としてはハイカラなファッションの女先生という出で立ちは、見ている男の子をドキドキさせたことでしょう。しかも第1話でスリーサイズまで公表しており、大人の階段上る年頃の子供たちをさらに興奮させたことかと。ちなみにそのスリーサイズですが、忘れた。だが、服の上からでもわかるくらいのプロポーションの良さでしたので、今の感覚で見ても相当なスタイルの持ち主でした。最初に月先生、ロングヘアーだったのがたちまちショートカットに(カツラだった)。髪が燃えてしまうのを避けるためというのはありそうですが、アクション性を高めるためかと思われます。時々怪人も出てきたし、ヒロイン性が若干ながら下がってしまいました…。ショートカットは(ロングよりも)好きなのですが、あまりにもカツラですから。
 もうひとつ印象的だったのが、その月先生にモーションをかけようとするちょっと間抜けな新米教師?旗野先生の役が森本レオ!!若い頃にこんな仕事をやっていたとは!!その森本レオ扮する旗野先生ですが、昔はよくいた熱血教師でした(今はPTAとかの影響もあってか、絶滅危惧種)。愛称も「バットマン(野球部出身でバットを振り回していたので。目的はともかく)」という、なんともわかりやすい。この方のわりと良い顔の男の、コミカルな演技は、なかなか作品を面白おかしく引っ掻き廻してくれたかと思います。これが、これまでの氏の功績に貢献しているのですね。そして現在の地位を築いたのか。

 物語としては、アンドロメダの監視員であり王女の月ひかる先生が、地球人を調査していきながら、いろいろな騒動を起こしたりしてしまうという、いかにもファミリー路線のお話。行動的な性格で、時々規則に抵触するような行動を取られるため、お供のウサギ「バル」にいちいち説教されているのですが、後半から変身ヒーロー路線になってしまったという、ちょっと残念な作品です。そもそもバルも、元々「地球人は野蛮な種族」とか言って毛嫌いしていたのに、後半から規則を破って子供好きをアピールしたのはどういうこと??もっとも、昔のことですし、嫌われ役のバルに、マスコットとしての愛嬌を持たせようとしたのでしょう。後半においては続きで。

好き!すき!!魔女先生 VOL.2 [DVD] DVD 好き!すき!!魔女先生 VOL.2 [DVD]

販売元:TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
発売日:2008/10/21
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 さて、中盤から様々なテコ入れがなされてしまった当作品。さらにかけ声の「ムーンライトパワー」が省略(むしろ後半ではカット)されるようになり、逆転現象が発生。バルが騒ぎを起こして王女に咎められ、その尻拭いに?アンドロ仮面に変身するという内容に。規則を破ってばかりの先生がいきなり模範的になり、規則に口うるさいバルが表立って行動。そしてアンドロメダの吸血怪人クモンデスの登場など、様々なテコ入れがなされ、とうとうヒーロー路線になってしまった魔女先生。クモンデスの声に飯塚昭三さんという選択も、今の繋がりを思わせます。でも「声・飯塚昭三」だけというのは、当時とはいえいくらなんでも。

 次にアンドロ仮面という変身要素。これで様々な現象を起こすと思いきや、いつの間にか「変身して相手をやっつける」だけになってしまった。これのロケ時期も、冬場のはずだったはずですから、ノースリーブでは寒かったろうに(受け売り)。しかしこのあたりから、すっかりホラー路線になっておりますので、見るうえではご注意を。心臓の弱い方は、決して一人では見ないでください。なお、この「アンドロ仮面」のデザインは、漫画家の吾妻ひでお氏。後にエロマンガの大御所となられた御方ですが、同様に奇行も多い(ジョージ秋山と比べるとどっちが派手??)。まさかデザイナーが石ノ森章太郎氏とは別だったとは…。

 「男の子に受けるヒロインもの」を目指した影響なのか、もう作品がムチャクチャな印象だったのが残念でしたが、「子供(どちらかというと女の子)向けの夢ある作品」というコンセプトを、なんとかムチャな要求を付けられながらも守り通したと思う、良心的な作品だったと思います。その健闘もあったからこそ、後の特撮ブームを牽引することができたかと思います。
 この後、菊容子さんは「連想ゲーム」とかでお茶の間の人気者となったみたいです。あとは「変身忍者 嵐」に一度ゲストで出演し、終盤レギュラー・カゲリ(くの一)があります。しかしこの後の昭和50年4月29日、俳優仲間の男性に殺害され、帰らぬ人に。享年24歳。あまりにも早いお別れとなってしまいました。毎年この日に、ファンが追悼メッセージを送られるそうです。私も作品を拝見して今回、それに乗っかってみました。とはいえ、宣伝で申し訳ない。それに記事も、一部使い回しで申し訳ない。同様の内容が検索に引っかかったら、それは私の別記事です。

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コメント

はじめまして。
好き!すき!!魔女先生、菊容子さんですか。
確か、中京テレビ(名古屋)で特集を以前やっていたようですね。

「人造人間キカイダー」、「変身忍者嵐」や、「でっかい青春」、「忍者部隊月光」、「丸太と包丁」、「プレイガールQ」、「渥美清の泣いてたまるか」、「つぶやき岩の秘密」等にも出演されてましたね。
しかし、これからというときに無残にも24歳の若さで、恋人に殺害されてしまったのですね。

下をご覧になればわかります。
http://www.moonlight-power.com/
http://search.chiebukuro.yahoo.co.jp/search/search.php?p=%E8%8F%8A%E5%AE%B9%E5%AD%90&flg=3&fr=common-navi&dnum=

投稿: たかゆうき | 2010年6月26日 (土) 22時07分

たかゆうき様
 管理人のシュヴァルツです。こちらの訪問、ありがとうございます。本館にも来ていただき、別館も内容がこんなの(使いまわし)でありながらも訪問していただき、恐縮です。
 本館では具体的に扱えなかった事件記事も、Wikipediaではちゃんと返答されていたので、事件を知る上でも参考になりました。もっとも、私も「新潮」の記事を読んでいたわけですが。
 ようやくかぐや姫先生の記事がまとまった気がいたします。ご協力ありがとうございました。来年、青い月が春の空に昇る頃、私もマシな追悼が出来るようになっていたらいいな…。このたびはありがとうございます。

投稿: シュヴァルツ | 2010年6月28日 (月) 22時08分

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