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未来に生きる時が来た

「未来ロボ ダルタニアス」コンプリートDVD (完全生産限定版) DVD 「未来ロボ ダルタニアス」コンプリートDVD (完全生産限定版)

販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2009/12/24
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 見よ!銀河の果てからやってきた平和の使者のこの雄姿!!胸にライオンを携えたロボットのケレン身の元祖!!ついに登場のダルタニアス!!「闘将ダイモス」が出てから、いつ出るのか期待していたのですが、あれから数年、ついに出してくれた!!でもまさか販売がソニーということには驚いた。てっきり東映が出してくれると思っていたのになんでまた??でもこのように販売してくれることは嬉しい限り。

 内容を少し追うと(以前少し観た)、宇宙連合ザール星団が地球に襲撃してきた時、楯健人の見つけた基地に、ヘリオス星の科学者・アール博士に出会う。その中のロボット・アトラウスに乗り込み戦う健人は、ついにライオンロボット・ベラリオスと戦闘機ガンパーと合体、ダルタニアスを完成させる。そのダルタニアスこそヘリオス星の王位の証、健人をヘリオスの王子と見極めたアール博士は、惑星の再建に協力するよう何度も健人に頼み込み、健人は「柄じゃない」と何度も断ることに。そして攻撃を受けた地球で、たくましく育っていく若者たちの、再建と笑いと涙の物語となっております。
 「超電磁ロボ コン・バトラーV」「超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)」「闘将ダイモス」の、長浜忠夫監督が手掛けたロボットアニメ3部作にある、長浜監督の思想「反戦論」と「人種差別」を特に強く組む作品として注目された今作ゆえ、この作品もまた人種差別を軸に展開しております。その色合いは特に後半、敵の司令官・クロッペンと楯健人の関係に強く現れます。その軸とは、「クローン人間」。当時注目され始めたクローン(複製)人間の哀愁が描かれています。しかし健人は訴える。「俺だって傷つきもすれば涙も流さぁ!!(江戸前口調)」と。クローンという垣根も関係ない、人種差別の根幹です。目的のためだけに生み出されるクローン人間とはいえ、存在する個人として扱われるべき、という思想なのだと思われます。何よりも、生まれも育ちも関係ないということですね。さらに終盤、ザール星団元帥・ドルメンを相手に、その思想に大きくぶつかることとなります。そこはやや投げられた感はありますが、同時に命を弄ぶ人間のエゴが語られておりますので、「差別的表現があるから、被差別者のことを考えて放送できません」とか、マスコミにはそういう情けないことはしないで欲しいものです。訴える団体もそんなことは望んでおらず、むしろ作品としてちゃんと訴えてほしいという関係者もいます。

 話題になり始めたばかりの話題にも、果敢に挑んでいくこの姿勢、これがかつてのアニメーターの骨の太さです。今はこれほど訴える作品があるだろうか。臆病風に吹かれて出してない間は難しいと思われますので、今のアニメは腰が抜けた状態なのかも知れません。とはいえ、訴えられるほうも酷い目に遭っているからそうしてしまう部分はあるのであまり責められないですが、もう少し訴えられるようにできないだろうか。その間は、このDVD-BOXをご鑑賞ください。上記の値段なら私も買いたい。

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